【PT学生さん応援】ADLの動作分析もしよう!

学生さん向け
スポンサーリンク

学生の皆さん こんにちは!

今回は実習ですることになる動作観察・分析についてお話していきます

動作分析と言えば起き上がり・立ち上がり・歩行だけど…

学生さんに動作観察分析の項目を挙げてもらうと起き上がり立ち上がり歩行を挙げてくる人が多いです

学校で習う動作分析がその3つであることが多いので
そうなってしまうことは仕方がないと思います

その他のトイレなどのADLはB.IやFIMで見て終わり
としてしまう人が多いのですが

ADLの評価をB.IやFIMだけで満足してしまうのでは
どう考えても不十分なのです

考えてみてください
トイレをB.IやFIMで評価した結果としては書かれるのは
「どのくらいの介助量だったか」に過ぎません

トイレは皆がすることなので当然 患者さんも退院した後の生活で
必ずトイレをすることになります

私達の仕事はできないADLをできるようにすることです

トイレに介助が必要な患者さんがいたとして
「この患者さんはトイレが介助レベル」ということがわかっただけでは
トイレをできるようにするための情報にはならないのです

トイレ動作の中で何ができないかをしっかり観察しなければ
今現在できていないトイレをできるようにするためには
どうしなければならないかは見えてきませんよね?

というわけで学生さんに覚えていただきたいことは
「患者さんが退院後にするであろうことは全て動作観察分析をする必要がある!」ということです

「トイレに介助が必要です」「段差昇降に介助が必要です」
「どんなふうにできないか、どうすればできそうかはわからないけど…」という状態では治療(できないことをできるように)することはできません

治療に繋げられるようにADLの動作分析もしっかり行うようにしましょう

ADLの動作分析をどう行うか

「起き上がり立ち上がり歩行の動作分析は学校で習ったけどADLの動作分析は習ってないからわからないよ」
という人もいると思いますので

今回はトイレ動作を例にADLの動作分析をどう行うかについてお話します

起き上がりや歩行についてもそうですが
動作分析は「層分け」をすることが基本となります

トイレ動作の層分け
立位の段階
下衣を下ろす
座る
立ち上がる
下衣を上げる

ここから「どの層ができないのか」を見てなぜできないのか
どうすればできそうかを考えていくことになります

例えば「下衣を下ろす」ができないとしましょう

下衣を下ろす際には体幹は屈曲し手は少なくとも片手を放した状態となっています

体幹を屈曲して屈むことができないのであれば
それは体幹屈曲のROMに制限があるから?
それとも体幹を屈曲した状態で立位保持するバランス能力がないから?
手を放した状態で立位保持するバランス能力がないから?
といった具合に考えていくことができます

そこからROMの評価結果やBBS(FBS)の評価結果を照らし合わせていきます(統合と解釈ですね)

ROMが原因なのであればROMの改善が必要という結論が出せますし
バランス能力に問題があるのであればバランスの改善が必要
という結論が出せます

終わりに

ご覧いただきありがとうございました!

今回は『ADLの動作観察と分析も必要』ということについて お話させていただきました

実習は大変だと思いますが今回の話が少しでも役に立てば幸いです

『ホーネマンの生活研究室』では皆さんからのご意見・ご感想をお待ちしています

「分かりづらかったこと」「こんなことを教えてほしい」などありましたら
お気軽にコメントください!

コメント

タイトルとURLをコピーしました