こんにちは『ホーネマンの生活研究室』にアクセスしていただき ありがとうございます!
当サイトでは理学療法士である私が生活の役に立つお話をしていこうと思っています
よろしければお付き合いください!
前回の『足首が硬くなると困ること3選』はご覧いただけましたでしょうか
今回は膝が硬くなるとどんなことが困るのかをお話します
膝の動きについて
膝の動きには
①曲げる動き(屈曲) と

②伸ばす動き(伸展) の2つがあります

どちらの動きも重要なので順を追ってお話していきます
ではまずは
①の曲げる方向に動かしにくくなるとどのようなことで困るのかをお話します
膝を曲げにくくなると困ること
足首が硬くなると困ることと共通しているところもありますが お話していきます
立ち座りがやりづらくなる
人が立つ時に 膝は足より前にあるのが普通です

膝が曲げられなくなると膝が足より後ろになります

こうなると お尻が後ろへ引けた状態となります
お尻は人の体の中でも特に重い部分(重心)のため
そのお尻が後ろに引けているとその重さに引っ張られて立ちにくくなります

座る時も同様です
お尻が後ろへ引けた状態では重心が後ろとなるため
座る時に倒れるように座ることになります
布団のように低いところでの立ち座りとなるとさらに難しくなります
膝を伸ばしにくくなると困ること
次は②の伸ばす方向に動かしにくくなると どのようなことで困るのかをお話します
立っているときの姿勢が悪くなる
これはイメージしやすいと思いますが
膝が十分に伸びなくなると膝が曲がった状態で立つことになり

極端に言うと空気椅子のような状態になるため疲れやすくなります
またお尻が後ろへ引けた状態になりやすくなるので
バランスが取りにくくなります
スムーズに歩けなくなる
人の歩行では前足を着くときに踵から着くのが普通ですが

膝が十分に伸びなくなると足の裏から着くことになります

こうなると何が困るかと言いますと
人は歩くときに踵を着く→

踵を軸に足の前側が倒れて足全体が着く→

足首を軸にして脛(スネ)が前へ倒れる→

足の前側(母指球部分)を軸にして脛がさらに前へ倒れて踵が浮く

というように前へ進みますが
このとき前へ進もうと筋肉が力を使うのではなく
足が前へ倒れる力を利用して前へ進んでいます
こうすることでさほど筋肉を使うことなく少ない負荷で歩くことができます
この 踵から着く→踵を軸にして足の前側が倒れる工程がなくなってしまうため
前へ進む力が通常より少なくなってしまい
自力で前へ進もうとする必要がでてしまうため
余計に力を使うこととなってしまいます
仰向けで寝るときに膝が浮いてしまう
膝が伸ばせなくなるため 仰向けで寝ているときに膝が浮くことになります

浮いている=不安定な状態となるため
浮いている膝を支えるために余計な力を使うことになります
余計な力を使うことでさらに筋肉が硬くなり
さらに膝が硬くなるという悪循環になります
膝を硬くしないためにすること
では膝を硬くしないためにはどうするかをお話しします
膝を硬くしないためにすることとしては
・膝を曲げるストレッチ
・膝を伸ばすストレッチ
の2つとなります
膝を曲げるストレッチの方法
寝ている状態で膝を抱え込むように曲げます

膝を伸ばすストレッチの方法
座っている状態で膝を伸ばします
いわゆる長座体前屈をすることで筋肉を伸ばすことができます

床に座るのが難しい方は椅子に座っ状態で行いましょう

今回のまとめ
最後に今回のまとめをしましょう
人の膝の動きは曲げる、伸ばすの2通り
膝が曲がりづらくなると困ることは
・立ち座りの時に重心が後ろになってしまいやすくなり立ち座りが難しくなる
膝が伸ばしにくくなって困ることは
・立っているときの姿勢が悪くなり、バランスが悪くなる
筋肉の負担も増えるので疲れやすくもなる
・スムーズに歩けなくなる
・仰向けで寝るときに膝が浮くようになるので筋肉への負担がかかる さらに膝が硬くなる原因にもなる
膝が硬くならないためにすることは
・膝を曲げるストレッチ
・膝を伸ばすストレッチ
の2つ
以上になります
ご覧いただきありがとうございました!
寿命が長くなっている今の世の中で これからも自分の足で歩いていくために
少しでも今回のお話が役に立てば幸いです
『ホーネマンの生活研究室』では皆さんからのご意見・ご感想をお待ちしています
「分かりづらかったこと」「こんなことを教えてほしい」などありましたらお気軽にコメントください!
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