【あなたは本当は高血圧じゃない!?】「本当にちょうど良い血圧」を教えます!!

血圧
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「正常な(ちょうど良い)血圧」についてどれくらいご存じでしょうか

血圧が高いことを気にしている方も少なくないかと思います

今回は血圧についての正しい知識を身に着けることで

高血圧と言われて心配になっている方の悩みを解消できれば幸いです

正常な血圧と高血圧の基準値は?

厚生労働省によると

  • 正常血圧: 130未満 / 80未満
  • 高値血圧 (高血圧ではないが高めの状態): 130~139 / 80~89
  • 高血圧 : 140以上 / 90以上

とされています

なので血圧が140以上の方は「高血圧」と言われることとなり 
薬を飲んだり、生活習慣を変えようとしたり、「このままだと病気なるかも…」と不安になったりするでしょう

ですが 
この「高血圧」の基準があまり当てにならないとしたらどうでしょう?

高血圧の基準値は信用できるのか?

血圧についての研究を3つ紹介します

  • 『年齢を問わず総死亡率は収縮期血圧160まで一定で上昇するのは180以上』東海大学医学部 2008年 約4万人を対象に行った研究より
  • 『正常基準範囲の上限を147/94として、98%の人が健康だった』
    日本人間ドック学会と健康保険組合連合会 2014年
    人間ドック受診者150万人の健診データを分析した研究より
  • 『(血圧が高いほど自立度が上がっていき、)最も自立度が高かったのは、
    血圧が156~220のグループだった』
    應義塾大学医学部
    100歳以上の253人の血圧と歩行・トイレ・着替えなどの生活の自立度との相関関係を調べた研究より

ちなみに1960年代の医学部では正常血圧は年齢+90mmHgと
教えられていた
ようです 1) 

つまり60歳であれば150を正常血圧とされていたのです

意外と高くても大丈夫なんだなと思いませんか?

現在の血圧基準値の根拠は?

なぜ現在では正常血圧は130未満、高血圧は140以上となっているのでしょうか

この数値の根拠は何なのか言いますと

『「一生、「薬がいらない体」のつくり方』(岡本 裕 著) によると
「血圧を下げたほうが心筋梗塞になる確率が少なくなる」というのが根拠とのことです

ですが これに対し岡本氏は
ただし、あくまで「発症する確率」であり、「死亡率」ではない点は注目に値します。続けて次のような但し書きがつかなければ、公平ではないからです。
つまり「血圧を下げると、心筋梗塞になる確率は減るけれど、
トータルで死ぬ確率は高くなりますよ」ということなのです。 

と続けます。私たちは単純に「病気=不健康=死」と考えてしまいがちですが

「寿命」と「健康寿命」の概念があるように

ただ生きているだけで自由に動けない状態ではなく
健康な状態で生きていけることが重要なのではないでしょうか

血圧に話を戻しますと高血圧を気にして血圧を下げた結果
高血圧を原因とする病気にはならなかったけど
血圧を下げたことにより健康を損なったり病気になったりする危険性があるということです

「高血圧ではなくなった」というだけで
体が健康でなくなったのであれば意味がないですよね?

薬で血圧を下げる危険性は!?

では高血圧の治療のため血圧を下げる薬(降圧剤)を飲んだ場合の
リスクを紹介します

  • 収縮時血圧が160の80歳の女性が降圧剤を飲み始めたところ物忘れがひどくなったり、ぼーっとする時間が多くなったため降圧剤の服用をやめてみたところ、物忘れの症状もなくなり、もとに戻った 1)

そもそも加齢によって血圧が高くなってくるのは
それが体にとって自然なことであり必要なことだからという説も少なくありません

それを薬によって無理やり下げてしまうことのほうが問題と考えられるのです

本当に血圧は高くても大丈夫なの!?

さて そうは言っても今まで「血圧は140以上が高血圧だ」という
常識を信じてきた方にとって「血圧は高くても大丈夫」という話を
信用するのはなかなか難しいと思います

そこで「血圧は高くても大丈夫」という考えに対しての反論が書かれている書籍『「高血圧放置のススメ」は”犯罪”です!』(坂東 正章 著) 3) を紹介します

こちらの書籍は高血圧の患者さんを診てきた医師である坂東氏が高血圧治療について書いたものですが

前述した「年齢+90を正常血圧とする」という話を念頭においてみてください

  • 30歳頃から血圧150~160で推移していた患者さん:
    50代後半に脳梗塞を発症
  • 30歳前後から血圧160~180 40代前半で血圧200の患者さん:
    脳出血を発症
  • 50代前半で血圧150~170の患者さん: 50代後半になって脳梗塞を発症
  • 50代後半で血圧160の患者さん: 年に数回ふらつきの自覚症状

この他にも高血圧患者さんのエピソードが書かれています

いかがでしょう 「血圧は高くても大丈夫」という意見に対しての反論エピソードではありますが

どれも血圧が「年齢+90」を超えた患者さんのエピソードなのです

ここで紹介されているのは「年齢+90を正常血圧」とする考えに基づいても高血圧であり「そりゃあ放置するわけにはいかないな」といえる患者さんなのです

逆に言えば「血圧は高くても大丈夫」という意見への反論でさえ
「年齢+90」を下回っている患者さんで問題となるエピソードを紹介することは
難しいと言えるのではないでしょうか

もう一つ この書籍で書かれているエピソードを紹介します

70歳頃から高血圧と指摘され服薬を開始していた79歳の患者さん:
受診時には血圧180 降圧剤を使って血圧を下げたが140~150程度になると
気分が悪いと訴えがあった

※高血圧治療ガイドラインでは後期高齢者の降圧目標は145未満、できれば135未満にとされている

いかがでしょう 一般的な基準に当てはめて血圧を下げたことにより体調不良を訴えた患者さんのエピソードです

一般的な基準のほうに問題があることが示唆されるエピソードだと思います

さて ではなぜ現在は140以上が高血圧という基準がまかり通っているのでしょうか

高血圧の基準値を下げると高血圧と診断される人が増えることとなります

そのため病院と製薬会社が利益を得るために基準値を下げた という話もあります

病院と製薬会社もお金を稼がなければ存続していけないため
そういったことも実際にあるかもしれません

ですが 医療従事者に対して「薬を売りつけようとしている!」と思ったり
医療従事者を責めたりしないでいただきたいのです

何故なら単純に知らない可能性が高いからです

医療従事者が学校で習う血圧の基準は現在 一般化されている基準値です
当然、教科書にもそれが書かれています 
一般的な基準に則って「これ以上は高血圧」習うのです

ネットで血圧のことを調べても当然、出てくるのは現在の基準の情報です

学校でも教科書でもテレビでもそう言われてきたのですから
その常識を疑うことはそう簡単なことではありません

そして常識に対する反論の情報を得ることもそう簡単ではないのです

終わりに

ご覧いただきありがとうございました!

今回は『本当にちょうど良い血圧』について
お話させていただきました

寿命が長くなっている今の世の中で これからも健康に生きていくために
少しでも今回のお話が役に立てば幸いです

『ホーネマンの生活研究室』では皆さんからのご意見・ご感想をお待ちしています

「分かりづらかったこと」「こんなことを教えてほしい」などありましたら
お気軽にコメントください!

参考・引用文献
1)『血圧を下げるのに降圧剤はいらない』宇多川 久美子 著 河出書房新社 2020
2)『一生、「薬がいらない体」のつくり方』岡本 裕 著 知的生きかた文庫 2010
3)『「高血圧放置のススメ」は”犯罪”です!』坂東 正章 著 ワニブックスPLUS親書 2016

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